八の四 家歴書とは


P496 家歴書とは「住宅履歴書」とも呼ばれ、住宅の修繕履歴あるいは定期点検の結果などを記録した履歴簿のことをいいます。

 

平成21年6月4日施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の中に書かれています。つまり、国を挙げて家歴書の作成・保存を後押しているのです。住宅が循環利用=世代を超えて住み継がれるためには、所有者が住み替わるたびに過去の修繕情報が消えてしまっては困ります。

 

どこの業者に工事を頼み、修繕費用はいくらかかったか? 

 

こうしたデータを後の修繕計画の立案および工事の実行時の有益な情報を偏在あるいは消滅してしまう事を防ぐ目的なのです。そういった情報を適切に維持管理していくための情報共有のツールが「家歴書」になります。

 

今後家歴書を残して行く事で将来住宅の資産価値の減少を防ぐ事にもなると思います。家歴書が有る事で資産価値の維持やひょっとすると向上も見込めるかもしれません。