お読みいただいた方からのご意見

前書「古民家解體新書」をお読みいただいた方の感想やメッセージを掲載しています。


とても面白いです。

独自の視点を持つ人は、世の中に数多くいらっしゃいますが、

この著者は、その独自の視点を高いレベルにまで高めたこと、つまり一般の人々に理解・共感を得るところまでに磨き上げました。


調べれば、この本は改訂を重ね、今回は4回目といいます。まだまだ進化の途中のようです。

心より敬意を表します。


古民家について1から10までとはいいませんが、

古民家を通じて建築事情がよくわかる本です。


専門書といってもほぼ文章で開設程度に間取り等が挿入される形で構成されているため、

初心者にも読みやすい本となっていました。


川上先生

古民家の歴史おもしろいですね!!

 

また古民家は各地で季節の変化や特徴にも対応されて考えられているため統一の難しさを感じます。これを定義付けして古民家の専門書としてできた「古民家解體新書」はやはりすごい古民家で勉強して知り得た言葉地産地消という言葉も最近は聞きなれてきました。


先日、例会講習での勉強をしておりましたが自然と勉強すればするほど味が出てくる事に気付きました…

 

日本の住宅の歴史は恐らく地震との闘いだったのではないかと思います。

 

竪穴式住居から掘立柱構造、地震で何度つぶれたことか。地震に耐えるため柱の数を増やす総柱建築。建てた時は良いが、柱が地面に直接接しているので、水分により腐ってしまったところに地震が来て倒壊する。そこで礎石の上に柱を建てる礎石構法が生まれ、それでもだめで梁を幾重にも組重ねる伝統構法に進化していったのだと思います。


伝統構法は地震に強くはなったが、大断面の木材を多く使い、手間もかかります。そこで必要最小限の資材で工期も短くなる在来構法が生まれました。人口増に合わせて住宅も量産しなければならない時代に入り、この在来構法が定着しました。やがて建築基準法が制定され、その後も大きな地震を経験し、改正されながら現在に至ります。


住宅供給が過多になった現在は、少し前に戻って伝統構法の良さを見直しても良いのではないかと思います。古民間を壊してしまうのではなく、よい資材や構法を活かしながら再生していく。所謂「再築」が必要なのだと思います。


結果これが日本の伝統を守り、循環型住宅、未来の子供たちのためになるのだと思います。


落とし掛けと長押の内法寸法など外国の民家がどうかは知りませんが日本の伝統的な民家は寸法にうるさいですよね。細かい所は日本人気質によるものなのか。また、情報伝達網が発達していない中、大よその情報が全国に流れたこともすごいな~と思います。


日本とアメリカの大工道具はほとんどが逆の使い方になってます。のこぎりは押して切り、カンナも押します。ペンチも日本の物は内側で挟んで切りますが、アメリカは外側の力を利用して切ります。たいがいホントは逆ですが、皮肉にも住宅の新築と中古住宅まで逆とは…何でも真似することが得意な日本ですが、古いものを大切にする精神までアメリカとは逆になってしまいました。もう一度、日本人の「勿体ないの精神」を呼び起こしたいですね。

 

おはようございます。
木造戸建て住宅一軒を解体すると、家庭ごみ35年相当分の廃棄物量となるそうです。


古くなった住宅でも使える部分は多々あります。痛んだところは修理して再生すること大事です。まさにRefinementです。


更に、使いやすくし、付加価値をつけるRenobation。これも私は進めていきたいと思います。ストック住宅の有効活用、私が平成9年から取り組んできたテーマです。これを私の生業とし、何らかの形にして伝えていきながら、社会貢献出来たら良いなと思います。