古民家解體新書Ⅱとは


 本書は、現在全国で約9,000人が活躍している内閣府認可一般財団法人職業技能振興会認定の「古民家鑑定士」「伝統資財施工士」、並びに一般社団法人住まい教育推進協会の「伝統再築士」「古材簡易鑑定・古材鑑定士」「新民家プランナー」の5つの資格試験の公式テキストです。資格取得者にとっても古民家の価値の判定、古民家インスペクションである「古民家鑑定書」や「古材鑑定書」の発行するためのバイブルでもあり、また伝統構法の改修の方法を示す「再築基準ガイドライン」も示しています。以前使用されていた『古民家解體新書』の改訂版として、よりわかりやすい内容となっております。

 

 本の構成は全9章からなり、古民家の特長・部材・構造・古民家から考察する環境問題などを始め、現在の住宅を取り巻く様々な問題や解決策、技術的な知識のみならず家を建てるための法知識までがわかりやすく書かれています。またユーザーへの提案方法として手書きでの完成イメージ、パースの書き方までがレクチャーされ、建築に携わる建築士や大工、不動産業のビジネスマン、不動産鑑定士、土地家屋調査士などに是非手に取っていただきたい一冊です。

 

タイトル:『古民家解體新書Ⅱ~古民家を未来に残すための124の知識~』

著者:川上幸生

体裁:B5判・並製本 672ページ

定価:6,000円+税

ISBN:978-4-88338-582-9

発行所:一般社団法人住まい教育推進協会

発売所:株式会社 出版文化社

 

書籍の内容


古民家解體新書は巻の零から始まり、巻の八までの全9章で構成される。

 

巻の零、巻の壱で本書を書いた意味と古民家の特徴を解説。

 

巻の弐では環境問題への提起。

巻の三は具体的な古民家の各部位の解説、巻の四は現在の住宅「在来工法」の解説

 

巻の五は構造材について、巻の六は具体的な古民家の改修法「再築ガイドライン」と新築が将来古民家となるための解説。

 

巻の七は建築基準法の基礎、巻の八は本書で資格を取得できる「古民家鑑定士」「古材鑑定士」の具体的な業務内容などについて解説している。